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論文

1992年(平成4年)6月 第21回 日科技連シンポジウム

電子部品業界で手つかずのアルミ電解コンデンサの発火メカニズムを解明し対策技術の量産化を実現しました。私の初めてのシンポジウム発表、つたない文章。シンポジウムでは当時では珍しい動画を駆使し解りやすく説明しました。推奨報文賞を頂き驚きました。

論文題名:

アルミ電解コンデンサの発火メカニズムとその対策

1995年(平成7年)6月 第25回 日科技連シンポジウム

雑音防止用フイルムコンデンサとモータのフイルムコンデンサ、アルミ電解コンデンサの発火事故が電子機器業界の課題でした。キヤノンではコンデンサメーカ様と共同で安全性を確立し、完成品メーカと部品メーカ様との協力が大切だと報告しました。

論文題名:

キヤノンのコンデンサの取り組み

2002年(平成14年)9月 USA(サンデェゴ)での学会発表

2002年4月に学位取得を目指し大学院入学。USA学会で発表しなさいと先生の指導。まともな日本語の論文、英文の論文も記述したことがない。教えていただき何とか完成。その論文です。サンデェゴまで行き暗記した英語で発表しました。

論文題名:

Improvement of Reliability of Photocopying Machines and Facsimiles

2003年11月 日本信頼性学会誌「信頼性」Vol.25 No.8 通巻132号

内容は第21回の日科技連シンポジウムと同じ。学会提出となると学会の査読論文のルールに従う。文字の大きさ、図表番号の取り方等いろいろルールあり。先生より先人の英文を読めと。丁寧に翻訳したら不思議と日本文の論文が書けるようになりました。

論文題名:

アルミ電解コンデンサの発火メカニズムと対策(査読論文は学位取得に必須)

2005年1月 Proc.2005 Beijin International Conference on Imaging: Technology and Application for 21st Century, 北京の学会 発表

二つ目の学会査読論文が却下され単位不足で学位取得不可、呆然。先生に相談したら、一つだけ単位取得の方法がある、北京の学会発表にエントリーし自分の論文掲載を確認しなさいと。論文をすぐ記述して北京の学会に提出、休暇で北京に行き自分の論文が冊子に掲載されている事を確認し、先生に論文を提出しました。

論文題名:

Improvement of Reliability of Laser Beam Printers, Copiers, and Facsimiles

2005年6月 平成17年度(第23回)電気設備学会全国大会 発表

中国でバリスタの故障、ロシア等で製品の誤動作がありました。世界中の建物のコンセントに侵入するサージや過電圧の測定を決心しました。USA電気メーカGEの論文を熟読し電源品質の測定のコツを学びました。数年かけて測定終了。この論文は測定方法とそのデータの説明になります。

論文題名:

世界18カ国における一般家庭の異常電圧の測定

2009年6月 日本技術士会の定期雑誌への投稿論文

2005年6月電気設備学会での発表論文の続編になります。この論文では測定方法とデータの説明、収集データのシミュレーション設備を駆使して対策電子部品(バリスタ、アルミ電解コンデンサ)を完成させた経緯を説明しました。

論文題名:

世界18カ国の異常電圧下における電子機器の安全技術の確立

2010年9月 高分子関連技術情報専門誌Polyfileからの依頼論文

電子機器に使用されるプラスチックの燃焼対策(2010年12月号)
私の経験が電気業界以外にも展開出来ることを初めて知りました。電気部品が燃えてプラスチックに延焼する、この流れを事例で説明しました。電気製品とプラスチックの密接な関係を深く研究するきっかけになりました。

論文題名:

電子機器に使用されるプラスチックの燃焼対策(2010年12月号)

2011年12月 電子情報通信学会技術研究報告会 発表

明治大学教授の向殿教授様(現名誉教授)からご連絡があり、電子情報通信学会で発表して欲しいと。製品安全の第一人者からの嬉しいご依頼でした。この論文をきっかけに「電子機器における発火防止の設計思想」を考えだし継続して研究しております。

論文題名:

電子機器における発火防止の設計思想

2012年7月 日本学術会議主催 安全工学シンポジウム 発表

同世代の研究仲間から製品安全のテーマで発表する枠を確保出来たので、4人一組で得意のテーマで発表しようと連絡がありました。製品安全には電気技術者と機械技術者の力が欠かせないと発表。好評でした。そのキーワードは境界領域(電気、機械)です。

論文題名:

機械技術者が支える電子機器の製品安全の領域

2013年5月 第43回 日科技連 信頼性・保全性シンポジウム 発表

当時は扇風機が燃え大きな社会問題で、耐用寿命が課題になりました。材料、部品でも寿命に達します。耐用寿命の影響は製品に応じて異なります。例えば、航空機器,医療機器などは運転中・動作中に絶対に止まってはいけない製品です。こんな事を報告しました。

論文題名:

製品寿命を確保する設計思想

2013年11月 日本信頼性学会誌 Vol.35、No.12 投稿論文

「安全性と信頼性の接合」のタイトルで仕事仲間5人の特集記事です。土屋英春、佐藤𠮷信、門田靖、井原惇行、私の5人。本当に良き仲間です。私はここで電気製品は機械技術者、電気技術者、化学技術者等の異なる分野の集合体であり、お互いの協力で製品の安全性が保たれると報告しました。

論文題名:

製品安全性に関する境界領域の解決方法(日本信頼性学会)

2016年1月 安全工学会 Vol.55 No.2(2016)投稿総説

私は2011年から日本信頼性学会、日本技術士会、専門誌等に定期的に発表。そんな時、経済産業省の仕事で知り合いの方から安全工学会に投稿論文のお誘い(提案)がありました。彼は論文編集者でした。数年後、投稿総説を読んだリコーの門田靖様から仕事の仲介がありました。世の中不思議な縁です。とにかく継続です。

論文題名:

電気製品における製品寿命の設計思想

2017年7月 第47回日科技連 信頼性・保全性シンポジウム 発表

学位査読論文に投稿し論文の価値なしと判断されたものです。再化成の電圧値を10%上げる事でアルミ電解コンデンサの絶縁耐圧値を数%から10%あげる量産化ができました。私はアルミ電解コンデンサの絶縁耐圧値を決定しているのは、陽極箔の箔端部を再化成する目的の再化成時の電圧値であることを知って欲しかったです。

論文題名:

アルミ電解コンデンサの陽極箔の脆弱部の特定と耐圧の向上の実用化

2021年6月 日本学術会議主催 安全工学シンポジウム 発表

リコーの門田さんから声がかかり「安全性設計と信頼性設計」というタイトルにて4人枠で発表しました。2020年開催がコロナで延期。2021年に日本信頼性学会の高円寺会館にてZoomで発表しました。複写機の電源品質の課題が充電時の電気自動車に適用されると報告しました。

論文題名:

電源品質(サージ、過電圧等)による充電時の電気自動車の安全設計

記事

1991年6月12日 電波新聞記事

家電、OA機器の信頼性、安全性に関して注目が高まっておりキヤノンがアルミ電解コンデンサの発火メカニズム解明し対策技術を確立したという記事です。6月14の第21回 信頼性・保全性シンポジウムで私が発表するというPRになりました。

​内容:

キヤノン 電解コンの発火メカニズム解明

1992年2月号 1992 Vol.34 No.2 電子技術 日刊工業新聞

「特集 小型・大容量化するコンデンサの信頼性向上技術」の中でアルミ電解コンデンサ発火対策に関し、大変詳しく発火メカニズム解明と対策技術を記載していただきました。上司、私、部下の3人への取材に基づく記事です。

​内容:

電解コンデンサ記事

1995年6月、7月 事務機ニュース

1997年製造物責任法(PL法)公布に先立ちその概要を述べ、事務機メーカとしてキヤノンはどのような体制を作り上げているかを記載してほしいという依頼です。社内製品安全基準、取り扱い説明書など対応済みでした。

​内容:

OA機器業界における製造物責任について

1995年8月21日 日経エレクトロニクス(no. 642)

「電源用コンデンサの発火対策、キヤノンが取り組みを公表」というタイトル記事です。1995年6月の第25回日科技連 信頼性・保全性シンポジウムで発表した「キヤノンのコンデンサの取り組み」を受けた記事です。コツコツ発表しておくものだと思いました。

​内容:

キヤノンのコンデンサの取り組み

1998年9月23日 日本経済新聞記事

デジカメ、事務機、複写機のカートリッジなどが心臓ペースメーカに与える影響はないという証明実験をしました。故、自主規制をするという記事です。心臓ペースメーカの専門の医科大学の先生の指導のもと実施しました。

​内容:

キヤノン電磁波抑制へ自主規制

2002年12月13日 家電製品協会主催 講演会

この頃から対外的な講演依頼が続き上司の応援があり、のびのびと活動しました。「製品安全審査の理論と実践」というタイトルです。実際はキヤノンの製品安全活動そのもの説明です。ゴキブリ対策を発表し大受けでした。

​内容:

製品安全審査と実践

2003年4月9日 品質管理雑誌

1980年から2000年までの20年間の取り組みを詳細に記述しました。複写機事、レーザプリンタ、インクジェトプリンタ、デジカメ、医療機器、半導体製造装置などの各部門と品質本部とのチームワークでキヤノンの製品安全は行われています、と記載しました。

​内容:

キヤノンにおける製品安全技術の取り組み品質管理

2003年5月15日 (社)企業研究会

上司が参加している研究会から依頼があり、キヤノンの製品安全のPRをしてくださいとの指示でした。家電製品協会主催でも行いましたので、シナリオも作りやすかったです。この時は世界18カ国40都市訪問の電源品質測定の話を加えました。

​内容:

キヤノンにおける製品安全の取り組み

2006年10月 岩手大学講演会

茨城県北茨城市石岡小学校の6年生の同級生が岩手大学の技術系職員をしていました。
大学は企業経営の考え方を取りいれるように政府から指導ありますと。企業の社会的責任、こんな感じで講演をお願いしたいと広報を通じて依頼がありました。

​内容:

企業の社会的責任

2006年12月 日本産業新聞フォーラム2006

現 明治大学名誉教授 向殿先生からの依頼でこのフォーラムに参加しました。先生とは経済産業省の仕事を始め、長年大変お世話になりました。2000年の時にはすでに労働安全の分野も研究しておりました。

​内容:

ものづくり安全と企業経営

2007年3月28日 日本能率協会 製品安全マネジメントシンポジウム

製品安全マネジメントシンポジウムでは、他社の製品安全の活動も紹介していただきました。私は「キヤノンの実質安全保証体制」というタイトルでキヤノン勤務の最後のプレゼンでした(2007年8月退職)。

​内容:

キヤノンの実質安全保証体制

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